太陽光発電所の被害で、3番目に多いのって落雷なんですね!
発電所の落雷の被害は、発電所の事故災害の中で3位と多いのですが、被害状況ってどうやって調べたらいいのですか?というお声をよくききます。落雷の被害状況を調べる方法について、詳しく説明していきたいと思います。
落雷は雲から地表への放電現象
雲の中の電界が変化して電荷が分離し、上方にプラス電荷、下方にマイナス電荷がたまった雲が、「雷雲」となります。この雷雲のマイナス電荷から地表のプラス電荷に向けて放電される現象が「落雷」すなわち雷雲電荷と地表の電荷が中和する現象です。
電気設備に被害をもたらす雷
太陽光発電所の雷害はほぼ誘導雷によるものです
太陽光発電所の事故被害
太陽光発電所での事故被害で、落雷は、盗難・雪害に続いて第3位になります。
落雷の被害で、破損事故が生じた主要電気工作物は、79%を「パワーコンディショナ」が占めます。
被害があったかどうかの確認方法は?
被害があった場合、漏電による感電など危険を伴います。メンテナンス会社へ調査は依頼しましょう。
雷害有無の調査方法①
01.立地地域での落雷情報を得て、雷雲が去った後、 現地に向かう(日中に限る/アラートがなくても)
02.パワーコンディショナ(PCS)の運転状況・エラー表示を確認
雷害有無の調査方法②
外観の確認:焼損など明らかな事故が発生していないかを確認する。
雷害有無の調査方法③
メンテナンス会社へ電気点検などを依頼する。
被害を最小限にするには?
SPD(サージプロテクションデバイス)を設置する
雷による被害を低減化する方策は、MOV/GDT併用式、警報用接点有り、クラスⅡ(8/20μs対応)以上のSPD(サージ防護装置)を適切な位置に設置し、警報用接点を常時監視し、SPDが故障した場合、早急に新品と交換すること。
※パワコンに内蔵されているものもありますが低圧発電所には設置されていないことも。販売店もしくは施工店にお問合せください。
※SPDは定期的に故障診断が必要です。
保険に加入する
たとえSPDを設置していたとしても誘導雷の大きさによってはSPD自体が焼損してしまうこともあります。
雷での被害はパワコンが多く、またパワコンの価格が高く、さらにメーカー保証では自然災害は補償されないことがあります。
もしもの時の為に保険に加入しておくことで金銭的な被害は最小限にすることが出来ます。
保険請求には雷害にあったことの資料の提出が必要となります。
メンテナンス会社へ点検を依頼し資料を作成してもらいましょう。
ジオリゾームでは、通常の火災保険より安価な太陽光発電設備補償制度「リスク認証/補償制度」が使用できる保険付帯の「お元気メンテ」をご提供しています。
リスク評価検査により優良な発電所を認証し、メンテナンス契約に動産総合保険の補償を付帯して提供する制度です。
※本補償制度は、一般社団法人新エネルギーO&M 協議会が運営し、株式会社ジオリゾーム経由で提供するものです。
※メンテナンス契約に付帯しますので補償のみのご契約は出来ませんのでご了承ください。
発電量解析でメンテナンス費用をミニマムにする「お元気メンテ」(通常より安価な補償制度利用可能)の無料ダウンロード冊子ができました。費用対効果や事例はこちら
価格や詳しい内容につきましてはお気軽にお問合せください。